船内機ボート
船内機艇のチェック項目をご紹介します。
出航前点検(艇体)
出航前にはこれらの点検を必ず行いましょう。
エンジン始動前
【船内機 出航前点検箇所】
- 法定安全備品、通信装置は完備しているか
- 船体各部に損傷はないか
- 船内に水はたまっていないか
- ドレンプラグは確実に締め付けられているか
- バッテリーの液面はレベル内にあるか
- バッテリー端子は確実に締め付けられているか
- エンジンオイルレベルは適正か
- マリンギアオイルレベルは適正か
- 冷却清水量は適正か
- エンジン取付部にゆるみがないか
- Vベルトにゆるみ、損傷はないか
- ステアリングポンプのオイルレベルは適正か
- 海水フィルターにゴミなどがたまっていないか
- キングストンバルブを全開
- スタフィングボックスのパッキン押さえをわずかにゆるめる
- スタフィングボックス給水バブルを全開
- 燃料フィルターに水・ゴミなどがたまっていないか
- エンジンリモコンはスムーズに摺動するか
- エンジン用バッテリースイッチを「ON」
- DC(直流)電源のメインスイッチを「ON」
- 燃料計は正常に作動するか(バッテリースイッチを「ON」)
- 燃料タンク、燃料配管、各接続部からの燃料漏れはないか
- 燃料は充分入っているか
- ビルジポンプは正常に水を排出するか(エンジンルーム)
- 各フロアー下の水を排出
- ホーンは正常に鳴るか
- 航海灯、停泊灯は点灯するか、汚れ、損傷はないか
- ワイパーおよびウォッシャーは正常に作動するか
- マリントイレバルブを全閉
- 火災警報システムは正常に作動するか
- アノードの量は適正か
- プロペラに汚れや損傷はないか
- ラダーの損傷やガタつきはないか
エンジン始動後
【船内機 出航前点検箇所】
- アラームモニターの充電ランプが消えていることを確認
- エンジン各部の水、オイル、燃料、排気ガス漏れはないか
- エンジン冷却水は正常に排出されているか(船尾排気管)
- スタフィングボックスに給水されているか。水漏れはないか(フローインジケータのスピンナが回転しているか)
- エンジンの作動具合、各メーターの作動確認
- ステアリングは左右いっぱいに動かしてみて重さ、ガタはないか、スムーズに動くか
- エンジンリモコンは前進、後進とスムーズに作動するか
- 前回の航行で異常が認められた箇所が良好か
- 約10分間の暖機運転を実施
帰港後点検(艇体)
帰港後にはこれらの点検を必ず行いましょう。
次の航行も安全に行えるよう、帰港後に点検を行わなくてはいけません。また、航行中の不具合箇所のメンテナンスも行います。
エンジン停止前
【船内機 帰港後点検箇所】
- クーリングダウンの実施
(ただちにエンジンを停止させず、しばらくアイドリング回転で運転させる) - エンジンキースイッチを「OFF」にして、エンジン停止
- ビルジポンプを作動させ、船内の水を排水
エンジン停止後
【船内機 帰港後点検箇所】
- マリントイレバルブを全閉
- 発電機、エアコン、イケスを装備した場合、それぞれのバルブを全閉
- デッキウォッシュバルブを全閉
- スタフィングボックス給水バルブを全閉
- スタフィングボックスのパッキン押さえを確実に締め付ける
- キングストンバルブを全閉
- 燃料バルブの全閉
- イケススカッパーを閉める
- 各電装部品のスイッチを「OFF」
- DC(直流)電源のメインスイッチを「OFF」
- エンジン用バッテリースイッチを「OFF」
- 係留保管する場合は船体各部に損傷はないか水漏れはないか確認
- 船体を水洗いする
- 各部の防錆処理をする
- 浸水警報システムは正常に作動するか
主なポイント(艇体)
船内機艇:艇体はここをチェック!!
艇体は、波などにより衝撃を受け損傷したり、長期にわたって海水や潮風にさらされています。想像以上に厳しい条件下で運航・保管されているため、日頃の点検を確実に行うことが安全航行へつながります。以下に代表的な点検ポイントを記載しました。取扱説明書、保証書・整備手帳と併せて確認してみましょう。
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- 艇体(艇体)
- ・艇体損傷
- ・フジツボの付着
- ・金属部の腐蝕
- ・アノード
- 艇体(内部)
- ・ドレンプラグ
- ・ビルジ
- ・配管類
- ・海水フィルタ
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- 電気系統
- ・バッテリ
- ・配線類
- ・電装品
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- リモコン操舵系統
- ・リモコン
- ・ステアリング
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- 艤装品搭載品
- ・艤装品
- ・搭載品
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- 燃料系統
- ・配管系統(燃料タンク)
- ・燃料フィルタ、ウォーターセパレータ
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- 足周り
- ・舵周り
- ・プロペラ、シャフト周り
- ・シャフトブラケット
- ・スタンチューブ
※当コンテンツは点検の一般的な概要を説明しているものであり、記載の画像は、船外機、船内機などの船舶の推進システム種類とは整合をしていない場合がございます。
詳しくは、各製品の取扱説明書、保証書・整備手帳をご覧ください。
主なポイント(エンジン)
ディーゼルエンジンはここをチェック
エンジン部品は、使用時間とともに磨耗及び劣化するのが通常です。日頃からの点検の励行が大切になります。以下に代表的な点検ポイントを記載しました。取扱説明書、保証書・整備手帳と併せて確認してみましょう。
- エンジンオイル、マリンギヤオイル
- 清水冷却系統
- ターボチャージャー
- 燃料系統
- 海水冷却系統
- 吸気・排気系統
日常点検について
【出航前に実施】
- エンジンオイル、マリンギヤオイル
オイル量、汚れ具合、各部より漏れていなか点検します。 - 燃料
量、水分の混入具合、各部より漏れていないか点検します。 - 清水冷却水
量、各部より漏れていないか、不凍液の濃度は正常か点検します。 - 海水系統
海水経路の詰まり、流量、各部より漏れていないか点検します。 - エアフィルタ
フィルタの目詰まりや汚れ具合を点検します。 - ケーブル類
各ケーブル類の作動具合を点検します。 - バッテリ
バッテリ液量が適量か点検します。 - エンジンブラケット、排気廻り
各部の取付部に緩みがないか点検します。
定期整備
オーバーホール時間は、機種毎に設定しています。サービスブックを参照または、販売店にお問い合わせください。