ロープワーク
ロープの基本的な結び方についてご紹介します。
まき結び(クラブピッチ)①
パイプ等にロープの端を固定したり、ハンドレールにフェンダーを吊るしたりする時に使用します。

- 上から向こう側にまわす

- 左手のひとさし指に掛けながら、元のロープとクロスするように、もう一度上にまわす


- ロープの先を手前にできているV字の間を通す

- 両端のロープを締める。1本のロープで2本のロープを押さえている形になっているか確認
まき結び(クラブピッチ)②
ビット・ボラードに係留する際に使用します。

- 左手のロープが上になるように杭にロープを回す

- 右手のロープを伸ばす

- 伸ばしたロープ手前側が下になるようにして輪をつくる

- 輪を杭に掛ける

- ロープの両端を引く
もやい結び(ボーラインノット)①
岸に居て、ボートのロープを受け取り、桟橋のビット・ボラード・リング等にボートを係留する時等に使用します。

- 杭に左手のロープが上になる様に巻きつける

- 右手のロープを上からクロスさせる

- 右手のロープの端を握ったまま、手前の輪に上からくぐらせる

- 右手の周りに輪ができたら、右手のロープの端を左手のロープの向こう側まいて、右手の周りの輪に戻す

- 右手のロープの端を手前に引く

もやい結び(ボーラインノット)②
ボートに乗っている側から、桟橋のビット・ボラード・リングなどにロープを留める時に使用します。

- リングにロープを通す

- 長い方のロープに輪を作る(ロープの重なりに注意)

- ロープの先を輪の下から通す

- 長い方のロープの下にくぐらせて輪に戻す

クリート止め(クリートヒッチ)
クリートにロープを結ぶ時に使用します。

- クリートの根元を一周させ、斜めにロープを掛ける

- クリートの上から片方の爪の下を通す

- ロープの先を斜めに掛けた部分 に重ねる

- ロープの端の方が下になるようにロープをひねり輪を作る

- ロープの輪の重なりに注意しながらクリートにかぶせる

- 1本で2本のロープを押さえる型になっている事を確認
いかり結び(フィッシャーマンズベンド)
アンカーリングにアンカーロープを結ぶ時に使用します。もやい結びだけでも良いのですが、アンカーロープがアンカーリングに擦れて切れやすくなるので、リングの部分を2重にして結ぶ方法です。

- 上からリングにロープを通す

- ひとさし指にひっかけてもう一度リングに通す

- ひとさし指に沿わす様な形で2重になった輪の中を通す

- 手前でもう一度かぶせてくぐらせる

- ロープの端を別の細い紐などで処理する

- ロープの端をもやい結びにして処理
本結び(リーフノット)
同じ太さの2本のロープを結び合わせる時に使用します。

- 右を上にして

- 1回結ぶ

- 次に左を上にして

- もう1度結ぶ
ひとえつなぎ(シングルシートベント)
太さの異なる2本のロープを繋ぐ時に使用します。

- 太い方のロープを左手で持ち、輪を作り、細いロープの輪の下から通す

- ひとさし指に引っ掛けて向こうから1回まわす

- 手前からひとさし指に沿わすようにしてロープを通す

- 細い方のロープを締めて完成
ふたえつなぎ(ダブルシートベント)
太さの異なる2本のロープを繋ぐ時で、ひとえつなぎよりもより確実にロープを繋ぐ必要のある時に使用します。

- 途中まではひとえつなぎと同じ要領

- ひとさし指に沿ってもう一度細いロープをまわす

